今年も桜の花が咲き散っていきました。目に見えない小さなウイルスに翻弄され、右往左往している人間達を片目に、自然は同じリズムで季節を巡ぐらせていきます。何事も無いように春の日々が流れていきます。散る花を眺めながら、その儚さをどこか優位に「儚いね～～」と愛でていた人間の、この弱さを、愚かさを、花はどんな風に眺めているのでしょうか？
最近、「人間らしく！」と言う言葉が虚しく響きます。こうしたパンデミックに襲われた時こそ！人間らしく在りたいのに、耳に入る報道、目に入る映像はおぞましいことばかり！どこかで何が大きく狂いだしているみたいです。本当に怖くなります ！
なかなか終らない長い日々は人の心も何となく重く疲弊させていきます。この「何となく」がくせ者！静かに心を侵していきます。先が見えない心細い日々・・・だんだん、エネルギーが奪われていきそう・・・でも、手を離してしまったら、終わってしまう！負けないで、こういう時こそ、快い音楽を届けることで、少しでも柔らかな、優しい時を過ごして頂けるよう、音楽を奏で続けなくては、そのために私達は音楽に携わっていたはずだと！毎日、心に言い聞かせいます。
いろいろ考えた末、後押しをして下さる皆様のお言葉にも勇気を頂いて
友納あけみコンサート第28章『ある愛の詩＊オマージュ』を
6月1日（火）に内幸町ホールに移し開催することにしました。
今回は、あの名作映画「ある愛の詩」を選びました。ストーリーを辿りながら、皆様のそれぞれの青春を音楽と共に振り返って頂ければと！もう一度逢いたい人に！忘れかけていたあの時に！遠い日の憧れに！暫し心を預けて頂ければと・・・願っています。（全席自由チケット＊6,000円＊完売御礼！）
スタッフもミュージシャンの仲間達も、みんな必死で今を生きています。力を合わせて精一杯、コンサートに向かって頑張ってみます。消毒、換気と出来る限りの予防対策とご入場者数を半分以下に制限、所要時間も45分と短縮して開催させて頂きます。当日の感染状況も予想も出来ない状態です。是非、お出掛け下さい！とお願いは出来ないのですが、もし、お気持ちが向かれたら、ご来場頂ければ、本当に幸せです。ご一報、下さいませ！
また、今回もお出掛けになりにくい皆様に聴いて頂く為にも、撮影、録画をして、一番皆様に届きやすい方法を模索してユーチューブや様々なオンラインで配信もしていくつもりです。ビデオも制作の予定です。落ち着かない不安な日々が続きますが、皆様くれぐれもお気をつけて、先ずは、兎に角、お元気でいてくださいませ！
友納あけみの『うた・こと・ば』 