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2019年 8月の手紙

雨雲に隠れたまま、今年の夏はなかなか姿を見せてくれません。梅雨寒の日も続き、何か暦が止まってしまったようです。真っ青な空!モクモクの入道雲!あのジリジリの強い陽射しさえ、待ち遠しい気分です。

わが家のベランダから勝利八幡神社の高い大きな木が見えます。歩いても1分ほど!境内には天照の大御神も祀られていて、千年以上の由緒ある神社だそうです。引越してきた2月は木々は丸坊主ひっそりとしたお宮でしたが、今は青々と若葉が生い茂り、境内をぐるりと取り巻き、小さな鎮守の森のようになっていて境内は木々が作り出すのか、ちょっと別世界、清らかな空気に覆われています。お散歩の途中に必ずお参りするのですが、先日、立ち寄ると雅楽が聴こえてきて、振り返ると小さな舞台で舞のお稽古が!掲示板には「夏越の祓い」との貼り紙を見つけました。どこかで聞いた覚えもあったのですが、ちゃんと知らなくて、境内にいらした宮司さんにお話しを伺いました。1年のちょうど半分、6月30日に身に付いた穢れを祓い、無病息災を祈る為、茅の輪をくぐり、人形(人の形に切った白紙)で体を拭い、最後にフーっと息を吹き掛け、身の穢れを移しお納めし、祓ってもらう、古からの行事だそうです。

今年は初体験しました。このお宮ができて千年以上の間、この地に生きた人々が何代も何代もずっとお祓いを受けてきたと思うと何か不思議な思いがします!この地に来てから自然はとても身近なものになりました。こうして古からの行事に触れあえるのも大きな悦びです。

窓越しに見える畑一杯に玉蜀黍が小さな実をつけました。雨が運んでくれる柔らかな土の匂いは大好きですが、もう雨もたっぷりと吸い込んだ玉蜀黍たち!そろそろ陽射しを恋しがっているようです。

10月15日(火)友納あけみコンセール『恋文Ⅶ』<それは、ドラマのよう・・・>新橋・内幸町ホール*開場18:30*開演*19:00を開きます。『恋文』は7回目を迎えます。今年はあのクラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リーで映画化され、大ヒットした名作マーガレット・ミッチェル作『風と共に去りぬ』を取り上げました。「愛すること」「愛されること」「本当の強さとは?」登場人物たちはそれぞれの立場で、決して今の私たちから遠くない悩みや迷いを抱えながら生きています。雄太さんのピアノ、寺島貴恵さんのヴァイオリンに支えて頂き、シャンソン・カンツォーネの調べと共に、どんな舞台をお届けできるか?この夏は脚本づくりに格闘してみます。是非、ご来場頂けましたら幸せです。

*チケット6,000円全席自由席*

(ホームページ「今月の手紙」より転載)