2021年 11月の手紙

夕暮れの我が家の窓辺には秋の空がひろがています。柔らかな筆でサーっと!まるで流れるよう・・・幾重にもグラデーションを作りながら茜色の雲が浮かんでいます。急に寒くなった朝には真っ白に雪化粧した富士山が顔を出してくれ、夕焼けにはまた、濃い紫色にくっきりと浮かび上がってきてくれるようになりました。この空、一面をこんな風に自在に操れる!やっぱり自然の力は計り知れないですね。

 
今年は急に暑くなったり寒くなったり、大雨、地震!ただでさえコロナ感染騒ぎで、右往左往しているのに、落ち着かないまま、季節が巡っていきました。急に、何となく収まってきたコロナウイルス!何故か何故か?と言われますが、考えてみると、元々、私達はいろんなことを分かっているような気分で生活していますが、実は殆ど何にも分かってないのかもしれませんね。空を一面に染め上げることも、日本中を寒くすることも、あの富士山を真っ白に雪化粧することも、毎日、毎日、自然が意図も簡単にやっていることも到底できないし、どんなに科学的に分析したところで自分自身の存在や命や魂のことさえも、何にも分からない状況の中で生きているのですから!昔の人達が、太陽や大地や山や海に、畏敬の念を抱き祈りを捧げて生きていたように、私達も謙虚になり、この自然の中に生かされていることを改めて受け止めなくてはいけない気がしています。とりあえず、何はともあれ、コロナが収束に向かってくれたことに感謝です。
 
10月14日(木)友納あけみコンセール『恋文Ⅷ』<それは、ドラマのよう・・・>
『恋文』の8回目を終えられました。こんなパンデミックの中で、昨年、今年と、コンサートをライブを続けてこれたことに、ほんとに感謝で一杯です。長い間、母親の介護を続け、見送った親友が「人生の最後に一番必要なのは*笑顔*だと思う」と教えてくれました。私も最後だけではなく生きていくのに一番必要なのは「笑顔」だと、つくづく思います。他のことがどうあれ、笑顔でいられることは幸せの証し!バロメーター!このコロナの日々、私は皆様の笑顔に助けられ、支えられ、導かれ歌ってこれました。本当に有難うございました。そしてこれからも、皆様に笑顔を運べるように!精一杯、歌っていきたいと思っています。
 
今年は残念でしたが、恒例のクリスマス晩餐会は中止にしました。感染の不安を抱えてのご来場は忍びなく・・・それでも、年末のライブは出来る限り華やかなクリスマスの雰囲気をお届けしたいと考えています。ライブハウスはどこも感染対策は完璧です!いろいろな制限も解除され、また、皆様と久しぶりにお会いできます時をお待ちしております。
 
来年は5月18日(水)に友納あけみコンサート第29章を渋谷*伝承ホールで、10月27日(木)には恋文Ⅸを新橋*内幸町ホールで、予定しています。
 
このまま、コロナも収まってくれることを祈りつつ、頑張っていきます。
寒くなります。皆様も気を緩めず、お体を大切にお元気でいて下さいませ。

(ホームページ「今月の手紙」より転載)