2021年 9・10月の手紙

激しい雨が続きました。西日本では、洪水や、崖崩れ・・・このコロナ騒ぎのただ中!水浸しになった、家財の片づけをなさっているご様子が映し出されて、どんなに情けないかと?胸が痛くなります。自然の力の前では人は本当に無力ですね・・・心から、お見舞いを申し上げます。

感染拡大も、収まらず本当に落ち着かない日々です。この1年半、いろいろな意味で時が止まってしまった様な気がしています。それでも、前に向かわなくてはと!動きを止めてしまったら、もう、動きだせなくなる気がして、何とか音楽を奏で続けようと!細々とライブも続けています。「生」の音楽は良いね!嫌なことを忘れられたよ!久しぶりにのんびりできた!皆様の言葉!笑顔!が、本当に支えです!音楽を通して何かが伝えられること!同じ空間で同じ想いを交わしあえること!誰かが喜んで頂けること!それは、改めて生きていることを感じさせてくれて、大きな喜びをもたらしてくれます。毎日の報道に、いったいどう舵をきったら良いのか?本当に迷うのですが、いつまで続くかわからないコロナとの共生の時代、そんなに時も残されてはいない身(笑)としては、こんなことで手をこまねいてはいられない!ずっと私を支えてくれているミュージッシャンや舞台スタッフの仲間達の苦境を見るにつけても、今、自分の出来ることを精一杯やり続けていかなくてはと思っています。

会場の入場制限などあらゆる手段で安全を確保しつつし、今年も
10月14日(木)友納あけみコンセール『恋文Ⅷ』<それは、ドラマのよう・・・>
新橋・内幸町ホール*開場18:30*開演*19:00『恋文』は8回目を開くことにしました。今回は、あのチャップリンの名作「ライムライト」

この映画は、晩年のチャップリンが、遺言の様に残してくれた作品に思えてなりません。この作品の中には「生きることの意味!」「愛することの強さ!」「命を燃やすことの素晴らしさ!」が満ち溢れています。自ら命を断とうとした美しい踊り子に、世の中に見捨てられ自暴自棄になったコメディアンは、自分に言い聞かせるように人生の素晴らしさを語り続けます。弱者の口からの言葉達は彼女も彼自身をも蘇らせていきます。アートは本当に素晴らしい!と改めて思います。何十年も前に創られたこの作品は決して色あせることなく、パンデミックに翻弄され心の置きどころをなくした、今の時代の人々に向けての処方箋ように、様々なことを語りかけてくれます。チャップリンの作曲した名曲!「エターナリ―」の美しい旋律・・・お馴染の雄太さんのピアノ・寺島貴恵さんのヴァイオリンの演奏もお楽しみください。

フライヤーも出来あがりました。入場制限等も、考えなくてはなりませんが、その都度の一番ベターを選択して、頑張ってみます。

オンラインでの配信も計画しております。ご無理のない範囲で、お出掛け頂けましたら、幸せです。

(ホームページ「今月の手紙」より転載)