2020年 11・12月の手紙

秋の雲が広がっています。今年も後2か月・・・月日は全速力で過ぎていきました。今までも、大きな戦争や災害が地球の何処かで起きたりはしていましたが、こんなに世界中同時に丸ごとが危機に襲われている状況は、多分人間の歴史の中で初めてなのではないでしょうか?それも、目に見えないほど小さなウイルスの為に・・・

半年以上出口のないトンネルの様な日々をずっと過ごしてきました。でも、光が見えないなら、見えないなりに、身動きが不自由なら不自由なりに、何かを見つけて生きていかなくてはと思い出しています。上皇后美智子様が、お薬の影響でお手を少し患わせておしまいになり、ピアノが前のように弾かれなくなってしまわれたそうです。でも、そのお言葉で「今まで出来ていたことは、全て恵まれたもの!お返ししたと思えば!」とお話しになっていると・・・

本当に、つくづくいろいろなものを恵まれていたのだと!コロナに奪われて初めて気がついています。そして今、生きていることを許されていることに深く感謝して、与えられたものの恵みを享受し、出来る限りのことを精一杯やっていきたい!と思っています。

秋雨の中で、今日は久しぶりの青空!鰯雲、爽やかな秋風!生きていることは本当に素晴らしい奇跡なのだと・・・思う日々です。

お陰様で5月から延期になっていた友納あけみコンサート第27章『嵐が丘』も、皆様に支えられて、終えることが出来ました。久しぶりの「生」のステージ!お客様の鼓動を共にし、ミュージシャン達の息遣いの感じられる中で音楽を出来ることの素晴らしさを改めて、痛感しています。でも、しばらく続くであろうウィズコロナとの日々を思い、お出掛けになりにくい皆様に聴いて頂く為にも、なんらかの形で、一番皆様に届きやすい方法を模索してYouTubeや様々なオンラインで配信もしていくつもりです。当日は6台のカメラを入れて撮影、録画を行いました。ビデオも制作の予定です。また、お知らせさせて頂きます。YouTubeのチャンネルも、これから様々な試みをしながら、充実させていくつもりです。その都度、お知らせさせて頂きますし、ホームページに入って頂くと、最新の情報が見られるようになっています。2003年から、16年間続けてきたクリスマス晩餐会は、今年は中止を決めました。本当に残念ですが、賑やかに和やかに安心してお食事とショーを楽しんで頂いてこその晩餐会!必ず、復活させることを心に誓っています。ライブは続けていきます。それぞれの場所、会場、時刻と・・・一番良い状況を捜しながら、創っていきたいと考えています。どの店も注意深く感染対策を、換気をしてくれています。音楽は間違いなく心の免疫力を上げてくれます。是非、お出掛けをお待ちしております。

(ホームページ「今月の手紙」より転載)