2020年 9・10月の手紙

本当に暑い、暑い日が続いています。ただでさえ、このコロナとの戦いで、毎日、身構えて生きていて、クタクタなのに、もう、どうにでもして~~という気分です(笑)どうか皆様ご自愛くださいませ。

コロナ感染者拡大予防の自粛の為に5月に開催出来なかったコンサートは、私の27回目のコンサートでした。思えば、1990年に初めてソロコンサートを開いてから、スタッフ、ミュージシャン達の力に助けられ、そして何より本当に沢山のお客様に支えられて、30年!私の人生は、このコンサート活動を軸に回ってきました。そして、突然、歩みを止められてしまい何だか宙に浮いたような落ち着かない日々が過ぎていきました。このまま、いつ終わるともわからないコロナとの共生の日々をこんな状態のままいたら、きっと二度と動き出せなくなるのではという気もしてきて・・・ずっと一緒に歩んできた謂わば戦友の様なスタッフやミュージシャンの仲間達も仕事を失い困窮の様子をみるにつけ、いろいろ、いろいろ考えた末、世の中はこんな状況ですが、5月から延期したコンサートを予定通り開催することにしました。

10月16日(金) 友納あけみコンサート 第27章『嵐が丘』
*開場18:30*開演19:00*新橋・内幸町ホール*全席自由チケット6,000円

東京都などからの補助金などをもらい、無観客上演にしようかと模索していたのですが、なかなか上手く進まず・・・その時「これからまだまだ続くであろう、コロナとの共生の時代に歌い続けていく為にも様々な新しいチャレンジをする良い機会に出来るのでは?」と背中を押して、力を貸して下さる方達のお言葉に励まされ、だんだん勇気が湧いてきて、人生をかけて積み重ねていたことを、こんな形で終らせてはいけない・・・そして、こんな時だからこそ、人の心に感動や悦びを伝えていかなくては!今まで続けてきた意味がないのでは・・・といういう気持ちが沸いてきました。当日がどんな感染者状況になっているのか?とても不安ですが、この自粛生活で気付かされた、人との関わり、その優しさや温もり、共に歌えること、集えること、いだき合えること・・・その全ての喜びが本当に素晴らしい恵みであったことを心に深く刻み、精一杯歌ってみるつもりです。消毒、換気と出来る限りの予防対策とご入場者数を半分以下に制限、所要時間も45分と短縮して開催させて頂きます。。是非、お出掛け下さい!とお願いは出来ないのですが、もし、お気持ちが向かれたら、ご来場頂ければ、本当に幸せです。ご一報、下さいませ!

音楽は生が一番!とずっと思ってきましたし、スマホに代えてもお守りの様にガラケーを手放せないほどの(笑)アナログ人間の私ですが、これからの新しい時代に対応する為にも、お出掛けになりにくい皆様に聴いて頂く為にも、ビデオを制作し、なんらかの形で、一番皆様に届きやすい方法を模索してユーチューブや様々なオンラインで配信もしていくつもりです。まだまだ、長期戦!新しい時代を、少しづつ歩んでみます・・・

(ホームページ「今月の手紙」より転載)