2020年 2・3月の手紙

寒い、寒い日が続いています!冬晴れの日が続いてたせいで、このところ、きりっと冷たい空気が広がり澄みきった空の向こうに真っ白に雪化粧した富士山がくっきりと顔を見せてくれています。毎朝、思わず拝んでしまいます(笑)富士山はいつも不思議なパワーを与えてくれます。

巷は肺炎騒ぎ!見えない正体不明のウイルスの不安に世界中が重く覆われています。皮肉な話ですが改めて国籍や民族を越えて、私達はひとつの同じ星に住む、同じ人間なんだと思い知らされます。ウイルスの前では肌の色も関係ない!各々の国の利益をとやかく争ってる場合ではなく、私達が立ち向かわなくてはならない相手は同じ人間同士ではないのだと・・・真っ暗な宇宙の中で地球は奇蹟のように浮かぶ美しい小さな星だそうです。それなのに、その地球を壊したり、傷つけたり、奪いあったり、この騒ぎも、あまりの人間の所業に対する警鐘のような気がしてなりません。当たり前のことですが、丸い地球の空気は繋がっています。何処で何が起こっても「対岸の火事」と言ってる場合ではない!こういう時こそ、国籍や国境を越えて、助け合い、支えあい、新しい繋がりの種を育て、早く穏やかな日々を取り戻したいものです。

今年、母の従妹から頂いた年賀状に「一隅を照らす」という言葉がありました。アフガニスタンで亡くなられた中村哲さんの座右の銘だったそうです。「この地球の生きとし生けるもの全ては各々が各々の光を持っている。そして、その強さ、大きさは違っても、各々が各々の光を照らすことはできるはず・・・」と、添え書きがしてありました。私も精一杯、今、出来ることを粛々とやって行きたいと思っています。

5月27日(水)には渋谷*伝承ホールで友納あけみコンサート
第27章『嵐が丘』*開場18:30*開演19:00
*10月16日(金)新橋・内幸町ホールへ開催延期となりました。(4/20)

一昨年『恋文Ⅵ』でお届けし好評を頂いた作品をお馴染の雄太さんの華麗なピアノ!咽び泣く貴恵さんのヴァイオリン、そして、岸徹至の包容力溢れるウッドベース、チェロ、第二ヴァイオリンにも加わって頂き、音楽的にもヴァージョンアップして、より重厚な世界をお届けしたいと願っています。あのエミリー・ブロンテの名作が、素晴らしい音楽の調べと言葉たちに導かれて、どんな世界に蘇るか・・・?私自身もワクワク・ドキドキです!暫し、浮世を離れ、名作の世界に心を遊ばせて頂ければと願っています。

*4月1日(水)の四谷・蟻ん子での、アフタヌーンライブは中止になりました。
*4月2日(木)の池之端ライブスペースQui『桜の宴』は中止になりました。

(ホームページ「今月の手紙」より転載)