暑い日が続いています。我が町、豊洲には百日紅の花が咲き乱れています。夏の日差しの照りつける青い空に、赤い百日紅の花がゲイトを作るように連なり色鮮やかです。
再開発の始まった豊洲の街!古くからの団地は、あっという間に、すっかり壊されて更地になってしまいました。建物が無くなると、案外の狭さに、ちょっと吃驚・・・更地の横の道端に大きな芙蓉の花が咲きました。団地があった頃、角の花壇にたくさん芙蓉を育てているおじさんがいて、毎年、背丈くらいの芙蓉が赤ちゃんの顔くらいの花を咲かせて、夏の日差しを浴びていました。赤やブルーや真っ白や本当に見事で、楽しみに、毎日、眺めに通ってました。去年の夏、暫く見とれていたら、何処からかおじさんが沢山の蕾の付いた芙蓉を植木鉢にいれて持ってきてくれて「これ持ってきな・・・!」と、ちょっと照れくさそうな笑顔でに、渡してくれました。結構、重たい鉢を泥だらけになりながら、持ち帰り、ひと夏、我が家のベランダは大きな芙蓉の花が次々に咲いて本当に楽しませてもらいました。お礼をしたいと、ずっとおじさんの姿を探したのですが、なかなかお会いできず、仕方なく一週間くらいたってから、手紙とジュースの缶を芙蓉の下にそっと置いておきました。次の日に確かめると無くなっていて、よしよし・・!と・・・夏の小さな幸せでした。
あのおじさんは、何処にいらしたのか?きっと、団地を去られる前の、まだ寒い季節、夏になったら咲くように、芙蓉の苗をここに植えていかれたのだと思います・・・大輪の真っ赤な芙蓉が風に揺れています・・・団地は高層ビルに生まれ代わるとか・・・・こんな小さな幸せ物語りは、きっと生まれそうもないですね・・・・何かしみじみ・・・
今年も10月6日木曜に内幸町ホールで『恋文Ⅳ』を開きます。
コムテアトル<まるでドラマのよう・・・>と題した『恋文』は昨年は源氏物語をテーマにお届けしました。物語りを語りながら、歌を綴っていくシリーズ!
今年は、イタリア映画の名作『ひまわり』をお届けします。映画、全体に流れ続ける、あの名曲の調べ、何も語らずに訴え続けるソフィア・ローレンの深い瞳、果てしなく続き、風に揺れるひまわりの花・・・・悲惨な戦争に翻弄される、男と女・・・それぞれの心!今年は映画に初挑戦です!
是非、お出かけを、お待ちしております。
恒例の綱町・三井倶楽部・友納あけみクリスマス晩餐会も12月15日(木)に開催が決まりました。