2015年 7・8月の手紙

紫陽花が咲きだしました。今年の梅雨は何だか変則的・・・突然の夕立のような雨を浴びたりで、ちょっと吃驚しているようですね。今日は久しぶりの梅雨の晴れ間!鈍よりとした空ずっと見ていたせいで、この青空もお日様も一段と愛しく感じられます。昨日までの雨をたっぶりと吸った紫陽花もまだ、水滴を葉っぱに残して、キラキラと光っています。空気もほどよく湿っていて柔らか!何だか優しい1日です。

皆様に支えられて、友納あけみコンサート第22章『人生は美しい』を終えることができました。清らかなハーブの調べ、雄太さん率いるカルテットの華麗なサウンド!衣装、照明、音響、舞台・・・・スタッフの皆さんに支えられ、描いていた通りの、絵画の中にいるような美しい世界で歌わせて頂きました。心配していた(笑)雨も止んで、何より、たくさんの皆様にお出掛け頂けて、本当に有り難く、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

先日、テレビでジャズシンガーの旗照夫さんが、「ずっと歌っていて、80歳を過ぎて、初めて音の響かせ方が分かって、感動する!」とおっしゃってました。音楽はいつも喜びを運んできてくれます。時がゆけば当たり前のことで肉体も、たぶん脳も老いていきます。でも、音をずっと探していると、いつか新しい発見や閃きみたいなものが訪れてくれて、あーそういうことか!と、本当に感動するほど嬉しくなる瞬間があります。それは多分、今まで全く使ってなかった脳の部分が動きだしているんじゃないかな?と思うのです。まるで新しい命が吹き込まれたような感覚を感じます。そうか!80歳まで、こんな喜びを感じられるか・・・!旗さんのお話を伺いながら、改めて、音楽と出会えて向き合えたことを、共に時を重ねて行けることを、素晴らしい音楽仲間達に支えられていることを、そして、そのすべてを見守って頂ける皆様、お一人、お一人に廻り合えたことを、こうして支えて頂けていることを、神様に深く、深く感謝しています。本当にありがとうございます。

また、新たな気持ちで、ひとつひとつの出来事を大切に抱き締めて、少しでも、皆様に快い時をお届けできるよう、精一杯精進して参ります。これからもどうぞ、宜しくお願いします!

今年は、10月27日(火)新橋・内幸町ホールで、シリーズ三弾になる楽しい恋のお喋り満載の『恋文Ⅲ』を、12月17日(木)には恒例の三田・綱町三井倶楽部でのクリスマス晩餐会を予定しております。皆様のスケジュールに、入れて頂ければ、幸せです。

皆様と触れ合い、語り合う中で歌える日々のライブも私には宝物のような時間です。四谷・銀座・上野と。是非、お立ち寄りくださいませ。巴里祭のシーズンもやってきます。懐かしいシャンソンにノスタルジー溢れる宵を・・!

(ホームページ「今月の手紙」より転載)